4年目で先発ローテ入り ロッテが描く佐々木朗希の育成計画
緊張した面持ちで、固く握手を交わした。
ロッテに1位指名された佐々木朗希(大船渡)が同校で井口監督らの指名挨拶を受け、「少しでも体を強くしていきたい」と意気込むとともに、改めて将来のメジャー挑戦への夢を口にした。
佐々木にとって今後の課題は、本人も言うスタミナと筋力の強化。高校時代、故障に配慮して投げ込みを極力制限し、岩手大会決勝は登板を回避した。U18W杯では右手中指のマメにも悩まされた。12球団の中には、「育成に何年かかるかわからない。ハードルが高い」と、指名にしり込みした球団もあった。
しかし、佐々木の恩師である国保監督は「登板の間隔さえ空ければ、1年目からでもある程度は(プロで)投げられると思います」と話している。成長途上ではあるものの、最速163キロを誇り、変化球や制球もすでに、プロレベルと評価する声も多い。
■1年目は中1カ月
佐々木との面談に参加したロッテの永野チーフスカウトもこう言っている。