久保建英は代表でもレギュラー遠く…浮き彫りになった課題
森保一監督率いる日本代表が9日、遠征先のオランダで昨年12月以来となる代表戦をスコアレスドローで切り抜けた。
対戦相手のカメルーン代表は8日に判明した新型コロナウイルスの陽性反応者2人、濃厚接触者1人の計3選手が戦線離脱。登録18選手の小所帯だった。コロナ禍でモチベーションは激減のカメルーンだったが、森保ジャパンは押し込まれる時間帯も多かった。
日本のメディアが「至宝」「次代のエース」と持ち上げるスペイン1部ビジャレアルのFW久保建英(19)はベンチスタート。後半20分、MF堂安律(ビーレフェルト)に代わって登場した。
バルサ育ち、レアル・マドリード所属の久保はマジョルカを経て今季ビジャレアルでプレーしている。鳴り物入りでの移籍だったが、第5節が終了した時点で出場時間は<13分、5分、16分、15分、5分>と計54分に過ぎない。クラブでサブに甘んじている久保は、やはり代表でもレギュラーには程遠い。サッカーダイジェスト元編集長の六川亨氏がこう言う。
「久保の持っている能力の高さは代表チーム全員が認めているが、ゴールという結果を残していないし、まだまだ攻撃の主力としての立ち位置にはない。ビジャレアルでもそうだが、目に見えるゴールやアシストなど結果を残すことでチーム内の序列を上げていかないといけない。カメルーン戦も、見せ場は終了間際のFKぐらい。スポーツマスコミが、現状以上にほめ過ぎるのもいかがなものか。久保本人の成長にとってマイナスです」