タイ・フットサル界のスーパースターは後世への道標になれるか
タイからまたひとり、日本へやってきたアタッカンチがいる。
名前はスパウット・トゥエンクラーン。
チューレン(タイ人が持っている愛称)は「アーム」。今度は「どこのJクラブがタイ人選手を獲ったんだ?」と勘繰る人もいるだろうが、11人制のサッカーの話ではない。日本フットサル界に君臨する絶対王者、名古屋オーシャンズ(以下、名古屋)が連れてきたタイ人FPである。
彼は2013年にAFCフットサル年間最優秀選手を受賞したことのある、タイ・フットサル界きってのスター選手だ。
同年日本で開催されたAFCフットサルクラブ選手権(以下、アジアクラブ選手権)でチームを初優勝へと導き、自身はMVPを受賞。その大会会場が名古屋のホーム、オーシャンアリーナだった。彼の脳裏には、あの良き日の想い出が鮮明にあり、今回の移籍にも影響したのだろう、という想像が出来る。
彼の特徴を簡単に説明するならば、万能型ストライカーといえようか。 ピヴォを得意とするが、アラの位置から相手を<剥がして>の両足から繰り出されるシュートにも定評がある。