臨時コーチは「いいとこ取り」…今年は元大物選手が4人も
■もし私が頼まれたら…
そもそも、キャンプの1カ月間だけで教えられることは限られる。事前に指導に関するコンセンサスを取っても、言い方ひとつで選手の受け止め方は違う。混乱のもとになりかねないリスクもはらむ。
もし、私が臨時コーチを頼まれたら、選手への直接的なアドバイスは控え、「コーチのお話し相手でいいならやりますよ」ということになる。私の経験をコーチに伝える役目なら、いらぬ混乱も招かないだろうし、少しは役に立てそうだ。
古田も川相、立浪、松中も短期間の臨時コーチでお茶を濁すにはもったいない人材だ。球団なり監督なりがその指導力を認めるなら、臨時などとケチなことを言わずに、正式なコーチとして招聘すればいい。巨人は桑田真澄を、ソフトバンクは小久保裕紀をそれぞれ入閣させた。古田、川相、立浪、松中が彼らと同じ立場でグラウンドに立つ姿を私は見たい。