サッカー日本代表「長谷川ジャパン」は幻に…森保解任論噴出で秘密裏に進んでいた
9月に開幕したサッカーW杯アジア最終予選で、日本はホームでのオマーン戦を落とし、黒星発進となった。その後、3戦目の敵地でサウジアラビアにも敗れ、1勝2敗と出遅れると、森保一監督(53)の解任論が噴出した。
そこで次期監督最有力候補に浮上したのが、FC東京の長谷川健太監督(56=現名古屋監督)だった。J1歴代2位の通算218勝。G大阪を率いた際はJ2に降格したチームをわずか1シーズンでJ1に復帰させ、その年度にJリーグ、ナビスコ杯、天皇杯の国内3冠を達成した。日本人監督としての実績はズバぬけている。メディア関係者がこう言った。
「サッカー協会は森保体制を支える姿勢を見せながら、方針転換せざるを得なくなった場合の後任の筆頭候補として、長谷川監督をリストアップしていた。スポーツ紙で報道されると、本人は『ビックリ。事前の打診? ない』と否定したものの、協会は水面下で準備を進めていました」
日本が4戦目のオーストラリア戦に勝利してもなお、森保解任論はくすぶっていた。長谷川監督は11月7日にFC東京の監督を辞任。まるで代表監督就任を待っているかのような動きを見せたが、日本は11月の2試合で連勝し、息を吹き返すと、12月9日にJ1名古屋の監督に電撃就任。こうして「長谷川ジャパン」誕生は幻に終わった。