前田大然が待望のW杯初ゴール 本田圭佑も激賞した献身性は1年謹慎の挫折から生まれた
PK戦の末に敗れたものの、森保ジャパンが誇る「韋駄天」が初の8強進出に夢を抱かせた。
この日のクロアチア戦でも献身的にピッチを駆け回った、FW前田大然(25=セルティック)である。キックオフと同時に前線からボールを追いまくる姿に、「すっごい走る、前田さん。信じられへん」「ほら、まだ行ってるよ。スゴイよ!」「前田さん、ムダ走りを厭わない。ホンマにスゴイ!」と何度も激賞したのは、ネット中継の解説を務めた元日本代表の本田圭佑だ。
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1トップのFWでありながら、グループリーグから黒子に徹して守備面で大きく貢献。大金星を挙げたE組最終戦のスペイン戦では、62分間の出場にもかかわらず、両チーム最多となる62回のスプリント(時速24キロ以上で数秒以上走った回数)を記録した。
FIFAのデータによれば、この日も前半だけで50回のスプリントを記録。自分を殺し続けた韋駄天にご褒美が降ってきたのは、0-0の前半43分だった。MF堂安律が右サイドから上げたクロスをDF吉田麻也が折り返すと、ボールはゴール前の混戦をすり抜けて前田の足元に。左足でW杯初得点をゴールに蹴り込んだ。