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鈴木照雄

1946年、長野・阿智村生まれ。塚原学園天竜高(現松川高)、大東文化大、河合楽器を経て、71年ドラフト11位で阪神入団。76年に太平洋クラブ(現西武)に移籍。78年クラウンライターが西武鉄道へ身売りするタイミングで引退、スカウトに転身。2006年までの28年間、関西と北信越の一部を担当。担当選手は清原和博、垣内哲也、和田一浩、松井稼頭央、中島宏之、栗山巧、中村剛也、炭谷銀仁朗ら逸材多数。現在は長野・飯田ボーイズの監督を務める。

巨人にフラれた清原和博の西武入団顛末 1位指名直後に根本管理部長と岸和田の実家に飛んだ

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 意中の巨人にフラれた清原だったが、西武は清原の家庭の経済的な事情などを勘案し、最終的にプロ入りを決断するとみていた。入団合意に向けては根本部長が指揮を執り、11月下旬に鈴木は、浦田チーフスカウトとPL学園高の近くにある大阪・富田林市の料亭に出向いて交渉。清原を口説き落とした。

 入団を信じていた鈴木であったが、清原から「お世話になります」という言葉を聞くまで気が気ではなかった。

 12月12日、東京・池袋プリンスホテルで清原の両親も出席し、入団会見が行われた。

 1年生からレギュラーに定着し、逆方向にも長打を打てる。卓越した打撃は鈴木に限らず、多くの球団が高く評価していた。プロ・アマ規定により、スカウトは高校、大学生との接触を禁じられているが、清原の1位指名が予想されていた巨人は、関西担当の伊藤菊雄スカウトが自分の息子をPL学園高に入学させ、親として学校に自由に出入りしていたともいわれた。

 そんな中でも鈴木は、清原を密着マークしていたわけではなかった。

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