大相撲海外公演での「横綱空位」現実味いよいよ増す…琴桜は綱とり消滅、豊昇竜も2敗目で崖っぷち
霧の都の次は花の都である。
相撲協会は19日、来年6月にパリで公演を行うことを発表した。今年10月にはロンドン公演が控えており、協会の海外公演は2005年米ラスベガス以来20年ぶり。パリは1986年、95年に続いて3回目だ。
「(日本の)伝統文化が認められた。伝統文化の魅力と迫力を楽しんでもらえたら」とは会見を行った八角理事長(元横綱北勝海)。
今年12月28日は、相撲協会の財団法人設立100周年記念日。それに合わせた記念事業などを計画している。久々の海外公演も、そのひとつである。
となれば、それまでに是が非でも間に合わせたいのが新横綱の誕生だ。
17日に照ノ富士が引退し、93年1月場所以来の横綱空位が現実のものとなりつつある。もし、記念イベントに土俵の頂点がいなければ画竜点睛を欠くというものだが、どうも雲行きが怪しくなってきた。8日目のこの日、1敗をキープしていた大関豊昇龍が、結びの一番で正代に敗れ6勝2敗。立ち合いから突っ張っていくも正代にいなされ、押し倒された。