「遠く空は晴れても」北方謙三著

公開日: 更新日:

 6年前、若月が故郷に戻ると海辺の村は高級リゾートに生まれ変わっていた。ツアー会社を営むことになった若月は、なぜかトラブルに引き寄せられるようにしか生きられず、顔見知りの小説家・群に「ソルティ」というあだ名をつけられる。ある日、大橋家の葬儀に参列した若月は、不穏な空気をまとった一人の男に目がとまる。翌日、川辺と名乗るその男は、若月の会社の船をチャーター。川辺は、若月の忠告を無視して、個人所有の姫島に着岸するよう命じる。案の定、島のオーナーのボディーガードに上陸を拒まれる。川辺が街に現れた理由を探る若月は、暴力団の芳林会内部で分裂騒動が起きていることを知る。

 名作ハードボイルドシリーズが25年ぶりに復刻。

(角川春樹事務所 620円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フワちゃんは活動休止、男性の体臭批判の女子アナは契約解除…失言続きの和田アキ子はいつまで許される?

  2. 2

    「アッコにおまかせ!」存続危機 都知事選ミスリードで大炎上…和田アキ子には“75歳の壁”が

  3. 3

    中丸雄一「まじっすか不倫」で謹慎!なぜ芸能人は“アパホテル”が好きなのか…密会で利用する4つの理由

  4. 4

    中丸雄一に"共演者キラー"の横顔も…「シューイチ」で妻の笹崎里菜アナも有名女優もゲット

  5. 5

    やす子「暴言トラブル」火消しで“救いの手”も…フワちゃんの言い訳がましい謝罪が“火に油”

  1. 6

    選手村は乱交の温床、衝撃の体験談…今大会コンドーム配布予定数は男性用20万個、女性用2万個!

  2. 7

    中丸雄一「よにのちゃんねる脱退」を求めるファンの声…名物・菊池風磨の“中丸いじり”はもう笑えない

  3. 8

    川合俊一らと男子バレー“御三家”だった井上謙さんは「発達障害の息子のおかげで学んだ」

  4. 9

    自民重鎮の元秘書が「JK性加害」の衝撃!衆院青森3区から出馬表明も、酒乱トラブル続出の過去

  5. 10

    中日・根尾昂は責められない。定石を度外視、一貫性も覚悟もない指揮官の大問題会員限定記事