「土になる」坂口恭平著

公開日: 更新日:

 誰もが同じスーパーで食料を手に入れることに疑問をもった著者は、市役所に電話してファミリー農園を紹介してもらった。たまたま電話がつながったヒダカさんの畑を借りて、雲仙岳を見晴らす地で農業を始める。

 ヒダカさんが野菜は夜育つと教えてくれたが、朝や昼に水をまくと夜までに水が蒸発してしまう。著者は西日を浴びると鬱になるので、以前は午後3時から6時までアトリエにこもって絵を描いていたのだが、植物のことを考えて日課を変更。午後5時すぎに西日を浴びながら畑仕事をすることに。土の時間に合わせるようになったら、体の調子がいい。

TOKYO 0円ハウス0円生活」の著者が、土とふれ合うことで再生していく日々をつづる。

(文藝春秋 1870円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が