(102)蔦重は満身創痍。京伝もお咎め
蔦重の、近頃めっきり肉づきがよくなった背に、とせが軟膏を塗りたくる。
「もそっと、やさしく」
「あたしのせいじゃないって。傷が酷すぎるんだもん」
枕元には、江戸を代表する戯作者になった山東京伝こと北尾政演が侍っている。
「薬が効くといいんですが」
…
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