「老いた親はなぜ部屋を片付けないのか」平松類著
「老いた親はなぜ部屋を片付けないのか」平松類著
「部屋を片付けようとしない」「頑固になってこちらの言うことを聞かない」「暑いのにエアコンをつけようとしない」「性格が変わった」など。いずれも「高齢者あるある」だが、子世代は認知症ではと心配でならない。しかし、著者は「あわてる必要はない」と言う。
それらは医学的な見地からすると認知症ではなく、単なる老化による体の変化である可能性が高いからだ。もちろん認知症の検査を受ける必要はあるが、たとえ認知症の前兆だったとしても、本格的な認知機能の低下には時間があり、十分な対策もとれると。逆に、あわてた方がいい場合もあるという。
本書は、現役世代の子どもが、老いてきた親とどう向き合い、これから起きることにどう備えるかを解説したテキスト。
(日経BPマーケティング 990円)