「ドリー」など大作続編ズラリ 2016年夏映画は大混戦に
夏休みの映画戦線は早くも活況を呈している。ディズニー/ピクサーの「ファインディング・ドリー」(7月16日公開)と、20世紀フォックス映画による「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」(同9日公開)の洋画2作品が昨29日、それぞれ記者会見を開き、ド派手なPR合戦を展開したのだ。
会見の日程が重なったのは偶然のようだが、「互いに意識しないわけがない」(配給会社関係者)。というのも、「ファインディング・ニモ」から13年、「インデペンデンス・デイ」から20年――共に大ヒットした前作の続編として厳しい目が向けられる境遇も似ているのである。
そんな中、すでに米国で公開している「ドリー」は、公開3日間で興収1億3620万ドルを突破し、アニメ史上全米歴代ナンバーワン・オープニングを更新。会見には室井滋(57)や「とんねるず」木梨憲武(54)をはじめ、吹き替え版の声優を務めた面々が登場し、「厳しいアフレコと編集で出来上がった作品」(木梨)とストイックな製作現場の裏側を語った。
一方の「インデペンデンス・デイ」の会見は、地球に再び襲来したエイリアンと人類の攻防戦を描いたストーリーに合わせ、日本一宇宙に近い場所と銘打って、東京スカイツリーの天望デッキで行われた。「高いところが苦手で……」と苦笑いするローランド・エメリッヒ監督。5週間にわたるプロモーションツアー最後の地で、体を張った会見に挑んだのだった。