前田有一が厳選 真夏のスリル&サスペンス映画・DVD特集

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トム・クルーズが呪いのミイラの封印を解いて大パニックに

「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」

 海の後は砂漠の恐怖を。「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」(110分、米)は1932年製作の「ミイラ再生」を現代風にリメークしたモンスター映画。トム・クルーズ演じる軍人が中東の砂漠で発見した呪いのミイラの封印を意図せず解いてしまい、世界をパニックに陥れる。VFXあふれる見せ場が満載の大作で、本作の後は「透明人間」や「フランケンシュタイン」など往年の怪物映画が同様にリブートされ、それぞれの共演まで予定されている。

 空港を舞台にした「セル」(98分、米)もとんでもなく怖い一本。空港ビル内で主人公の男の携帯が電池切れになった次の瞬間、周囲で電話をしている人間たちが一斉に狂い出す衝撃のオープニング。そこからラストまで、退屈する暇はゼロだ。旅情あふれる空港の風景が一転し、文明社会が崩壊してゆく終末世界のスケール感はモダンホラーの大御所スティーブン・キングの原作ならでは。

 お嬢さま学校を舞台にしたサスペンス「暗黒女子」(105分、日)は、秋吉理香子の同名小説の映画化。清水富美加演じる耽美的な文学サークルの会長が、学園のアイドル的存在だった生徒の死について部員に短編小説を書かせ、その真相に迫ってゆく。美少女揃いの若手女優の演技合戦に目を奪われていると、清水が出家を決意した原因といわれる終盤の残酷すぎるどんでん返しにトラウマ的な衝撃を受けるだろう。

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