著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

玄関の奥に見えた吉永小百合の結婚生活を執念でスクープ!

公開日: 更新日:

 ロケハンをすると、隣のビルの屋上から吉永宅の玄関だけが見える一角があった。定点観測の結果、夫が出社する際、玄関先に送りに出てきて、少し開いたドアの隙間からちらっと吉永の顔が見える。玄関先に出てくる夫の背中越しに送り出す妻の顔がある。そんな写真の構図が浮かんだが、簡単に撮れるものではない。「やりましょう」と志願してきたフリーカメラマンN氏がいた。

 テレビ局勤務の岡田氏の出社時間は不規則。午前9時から11時ごろとかなりアバウト。ビルの管理人に許可を取りビルの屋上の一角を借りた。出掛ける瞬間は確認できたが、さらなるハードルがあった。ドアが開いてからカメラのファインダーをのぞきシャッターを切っても遅い。間に合わない。

 作戦変更。N氏は毎日、望遠レンズを付けたカメラのファインダーから目を外さず、出てくるのを待ち続けた。寝そべった状態で目はファインダーに付けたまま。指もシャッターをすぐに押せる体勢。これが2時間近く続く日もあった。

 その間、交代で記者が飲み物をあげたりしてサポートした。何度か出てくるたびにシャッターを切るが、吉永の顔が切れていることもあれば、ぼやけていることもあった。張り込み1週間ぐらいだった。遠目ながらもようやく妻・吉永が夫を送り出す写真が撮れた。

 さほど反響はなかったが、吉永の結婚生活を垣間見た一瞬だった。その後の吉永のプライベートは今もなお、ベールに包まれたままである。(つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」