談志師匠から今度は「上納金」60万円催促の電話がかかり…
いつも師匠談志の連絡は突然である。しかも、高座に上がればまず最初に客席に対し、頭を下げる挨拶を何十年も積み重ねているはずなのに、挨拶の「あ」の声も耳にした記憶がない……。
たけし軍団の一員として活動して数年が過ぎたその日も挨拶のない連絡が携帯電話に入ったのだった。
「オウ、ダンカンか……」「あ、師匠、おはようございます!!」「う~、あ~おまえね、60万円だな……」「は? 60万て?」「上納金いろいろ調べたらよ……未払い分60万円な!」「あ、は、はい……でも一度はその……」「事務所の経理に言ってローンでいいよ! じゃ、うまくやってくれ」。プツン!! と電話はその短い会話だけで切れたのだった……。
いきなり電話してくるなり60万円請求して、一方的に電話を切るなんて……昨今なら反社会的勢力の借金取りだってもう少し物腰柔らかなのではないだろうか……。
いや、確かに「上納金」「未払い」というワードには思い当たるフシはあったのだけど……てか、その制度というのが江戸時代の年貢みたいな? 暴〇団のみかじめ料みたいな? 現代のいや、あの時代でも「え~っ! 何それ~!!」と一般のほとんどの人が仰天の絶叫を上げるものだった……と思う。