著者のコラム一覧
平野悠「ロフト」創業者

1944年8月10日、東京都生まれ。71年の「烏山ロフト」を皮切りに西荻、荻窪、下北沢、新宿にロフトをオープン。95年に世界初のトークライブ「ロフトプラスワン」を創設した。6月、ピースボート世界一周航海で経験した「身も心も焦がすような恋」(平野氏)を描いた「セルロイドの海」(世界書院)を刊行。作家デビューを果たした。

「ニューウエーブご三家」ルースターズのライブに消防車と救急車が駆け付けた

公開日: 更新日:

「新宿ロフト」の1980年12月のスケジュールを見ると【18日】アナーキー【22日】ルースターズ【24日】ARBとブッキングされている。この「ロフトのニューウエーブご三家」である3バンドが、同じ月にライブをやっている――ことからも分かるように新宿ロフトは、前年1979年からニューウエーブ路線にグイッと舳先を向けていった。北九州市出身のルースターズは1979年にボーカル&ギターの大江慎也さん、ギターの花田裕之さん、ベースの井上富雄さん、ドラムスの池畑潤二さんの4人で結成され、1980年11月にシングル「ロージー」でメジャーデビュー。スリリングで疾走感あふれるビートに蘊蓄のある歌詞を乗せ、若者から熱狂的な支持を集めた。

  ◇  ◇  ◇

 1984年8月27日~9月2日に「連日のスペシャル・ライブ全150曲」と銘打った7日間連続(!)のギグをルースターズはやり切った。

 最終日。チケットを買えないファン数百人がロフトをグルリと取り囲んでいる。店内は観客がギューギュー詰め状態。クーラーが不調だったこともあり、失神者が続出してしまい、何台もの救急車が出動してきた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」