マツコ、大久保佳代子、いとうあさこ…“おひとりさまタレント”ブームの背景
このところ「介護脱毛」問題が話題になっているが、その裏で“おひとりさまタレント”が注目を浴びている。もともと介護脱毛問題の火付け役は大久保佳代子(50)だった。介護される身になったとき、陰毛がない方がいいと下半身の永久脱毛をしたことを明かすとネットはもとより、週刊誌などで続報特集が組まれるほど話題に。
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陰毛は加齢とともに薄くなるので、現場の介護士はそれほど問題視しておらず、必要性はマユツバものだが“あのおひとりさまの大久保も施術した”ことが拡散力になった。
新たな憧れの姿
このところバラエティーでは大久保、いとうあさこ(51)、マツコ・デラックス(48)ら、アラフィフ世代のおひとりさまたちがご意見番やゲストとして数多く登場。結婚を半ばあきらめ、老後不安について熱く語る自虐トークが中心で、大久保は貯金が億を超えていることも明かしている。
同志社女子大学教授(メディア論)の影山貴彦氏はブームの背景をこう分析する。
「女性たちの“人生のゴール設定”が変わったことの象徴といえるのでは。自虐的に語りつつも悲愴感がなく、彼女たちのトークは不安を払拭してくれる。インテリなのに高学歴をアピールするでもなく、男性を立てながら上手に立ち回る奥ゆかしさもあり、人間力にあふれている。彼女たちのフィルターを通すと自虐すらイケてるようにさえ映る。地に足の着いた、気負いのない姿が新たな憧れの姿になりつつあるのでは」
ママタレに次ぐ新たなカテゴリー
芸能界では結婚・出産を経て“ママタレ”へと変化していくのが従来モデルだったが一変。世の中で確実に増えている「おひとりさま」のトップランナーたちに新たなニーズが生まれているのも納得だ。