綾瀬はるか初主演の月9で寝落ち者続出…話題先行で撃沈した広瀬すず「ネメシス」再来の悪夢

公開日: 更新日:

「ミステリーものは、ストーリーの大枠がしっかりしていたら初回を見てもらえることが多い。ですが、初回で真相に迫るための目的や意義がはっきりさせることができず、視聴者の共感を得られないとラブコメなど以上に次回を見てもらうためのハードルが高くなってしまいます。どれだけ豪華キャストをそろえても、事件そのものに興味がわくような作りや展開にできないとなかなか次に繋がりにくいのです」(ある演出家)

 前期の「ミステリという勿れ」は、1話~2話で区切りのつくエピソードが多く、一つの謎が解決されたら、次の謎を匂わせるという仕掛けや展開がうまく作用していた。両作品とも原作があるため、演出上の制限があるとはいえ、今回の「元彼の遺言状」の初回はもう少しテンポ良く話を運ぶことができたはずだ。欲張らず60分の枠に収めてもよかった。ドラマの初回は出演者の顔合わせ的な要素もあるが、今後の方向性を視聴者に位置付ける必要もある。しかし今回は謎が謎のままとして終わり、伏線が回収される雰囲気を感じさせないまま、いたずらに90分間の放送時間が過ぎていった印象が否めない。

櫻井翔広瀬すずのダブル主演で話題を呼んだ「ネメシス」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  4. 4
    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

  5. 5
    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  2. 7
    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

  3. 8
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 9
    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

  5. 10
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し