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児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

韓国映画は中高年世代が牽引 世界で評価される理由と日本映画に足りない視点

公開日: 更新日:

 今月9日から日本でも公開される韓国映画「人質 韓国トップスター誘拐事件」。劇中で誘拐事件の人質となるトップスターは、主演のファン・ジョンミン(52)本人だ。本人役で被害者を演じるという前代未聞の“リアルサスペンス”である。

 韓国では主演した作品の累計観客動員数が1億人を超えると“1億俳優”と呼ばれる。「国際市場で逢いましょう」が1400万人以上の観客動員を記録したファン・ジョンミンもそのひとりで、国内では好感度も高い。

「パラサイト 半地下の家族」や「ベイビー・ブローカー」のソン・ガンホ(55)も1億俳優だ。彼らは2人とも50代。この夏に日本で公開された「モガディシュ 脱出までの14日間」のキム・ユンソク(54)、「キングメーカー 大統領を作った男」のソル・ギョング(55)など、韓国では50代が主演の映画が少なくない。

 元祖韓流スターのイ・ビョンホン(52)も含め、今の韓国映画界は中高年世代が牽引し、高いチケットパワーを誇っている。

■キャスティングより内容重視

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