のん主演映画「さかなのこ」好評 地上波復帰を後押しする“能年玲奈ファン”の不満の声
「ジェンダーを超えた存在であるミー坊を、のんさんは気負うことなく自然に演じています」と芸能ライターのエリザベス松本氏はこう続ける。
「『さかなのこ』は作品としての面白さもちろん、“女優・のん”の魅力を再認識する映画だと思います。海が舞台という共通点のせいか、ミー坊をイキイキと演じているのんさんを見ると、『あまちゃん』で《うわ! こんな女優さんがいたんだ!》と衝撃を受けた日のことを思い出しました」
当時は「能年玲奈」だったのんは、2013年放送のNHK朝ドラ「あまちゃん」で、《女優としての今後が楽しみでしかない》と視聴者を驚かせた。「あまちゃん」で一気にスターへの階段を駆け上がったが、事務所独立問題などのゴタゴタで、一時はテレビから姿を消すことに。たびたび《引退か》と報じられたが、2016年からのんとして活動している。
「能年玲奈は本名。それを使用できないということに納得がいかないファンは、いまだに大勢います。ただ、『さかなのこ』を見て、《それもどっちでもいいか》と思えたんですよ。表記はどうであれ、のんさんが女優として再び活躍してくれるかどうかが大事。そう思えるほど、ミー坊は当たり役だし、今後は《もっともっと彼女の演技が見たい》と改めて思えました。できれば地上波でも」(前出のエリザベス松本氏)