市川猿之助「復帰」への道筋が見えてきた…NHKが強烈に後押し
両親に対する自殺幇助罪で起訴された市川猿之助被告(47)が保釈され、勾留先の警察署から出てきた。集まった報道陣に深々と頭を下げ、車に乗り込んだが、どうやら医療機関で静養し、裁判の準備をするということになりそうだ。
この状況は、歌舞伎を運営する松竹サイドや猿之助の所属事務所によって綿密に練られ、彼の復帰への道筋をつくるための大きな一歩ということになる。それだけでなく、実は復帰に向けての“追い風”も吹いていて、彼らが狙う「戦略」が垣間見えてきた。なにせ、猿之助が舞台に立てば満員御礼。新作歌舞伎を打てば大ヒットという当代きっての大スター。
その猿之助が前代未聞の一家心中を図り、自殺幇助罪で起訴されたのは想定外だが、当初は嘱託殺人などの罪も視野に入れての捜査が続いていた。最終的に決め手となるような証拠が得られなかったようで、これなら執行猶予の付いた判決になる可能性は十分にある。実刑にならなければ、ファンはむしろ悲劇のスターとして見るだろう。イメージはかなり変わってくるということだ。
現在、澤瀉屋一門を率いてきた猿之助に代わって、一門のまとめ役を担っているのが市川中車こと香川照之(57)だ。しかし中車は歌舞伎の経験値がかなり足りない。こうした状況で一門を背負って立つまでは厳しい。その息子の市川団子はまだ若すぎる。結局、猿之助しかいないのだ。