ところで、異人の蘭学者役の村雨辰剛はいったい何者なのかと思った視聴者も多いのではないか。スウェーデンからやってきた庭師でタレントという“変な外国人”(現在は日本に帰化して日本名に変更)なのだが、これまではドラマに起用されても、話題づくりのためのチョイ役だった。今回は主要な脇役のひとりである。今後、大河ドラマ「どうする家康」にも、家康の外交顧問となるイングランド人ウィリアム・アダムス(三浦按針)役で出演する。セリフ回しも演技も達者で、村雨も「大奥」の見どころのひとつか。
(コラムニスト・海原かみな)