木村拓哉「show must go on!」の迂闊 炎上したからいきなり削除…が、さらなる炎上を呼んだ
ところが、肝心な局面でワードチョイスを間違えてしまったのだ。その本意が別にあったにせよ、謝罪の会見があったタイミングで加害者の座右の銘を持ち出せば、強い批判にさらされるだろうことは、普通に予測できたはずである。
他人事、空気が読めていないといった批判は、トップスターが時代の変化についてこられていないのがわかったことによる失望感が含まれていたのではないか。もし、自分事として遺憾の意なり何なりを言葉にしたうえで、それでも前向きに活動していくと、無駄に英語の慣用句など使わずにストレートに投稿していれば炎上などしていなかったように思えてならない。
木村は投稿の翌々日、つまり削除の翌日にあらためて謝罪を投稿したのだが(こちらも現在は削除)、この順番もまた間違えていた。先にうかつだった、本意ではなかった、だから削除するとアナウンスしてからであれば、意をくんだり仲裁をするネットユーザーが現れて、早くに収束に向かった可能性があったのだ。
炎上したからといって今どきいきなりの削除では、その脇の甘さを頭が悪い、気持ち悪いと、強い言葉で指弾されても仕方がないだろう。ここまで炎上と無縁だったことで、いざという時の対処法がわかっておらず、やってはいけないことをわざわざやってしまったということなのかもしれない。