テイラー・スウィフトがスーパースターたるゆえん 米大統領選も左右する絶大な影響力の源泉とは
その活動は歌手だけじゃない。モデルに女優、プロデューサーもこなし、昨年日本でも公開され、大ヒットした映画「テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR」では自らのコンサートを自前で撮影し、宣伝も自らのSNSで行った。上映も、映画館チェーンと自ら交渉し、スタジオを介さなかったことで話題に。映画の莫大な売り上げのほとんどを主演スター自らが手にしてみせたのである。
「全世界興行収入が2億6000万ドル超と、コンサート映画史上、最大のヒット作となったあと、全世界配信権をディズニープラスに破格の7500万ドル、約113億円でスウィフトは売却しています。劇場版に収録されていない5曲を追加し、配信オリジナルでの価値を付けたんです。脚色、衣装、ダンスまで観客の目をくぎ付けにするステージでの圧巻のパフォーマンス。『最高峰のエンターテインメント』という評判は言うまでもありませんが、芸能ビジネスでも新境地を切り開いています」と、日本の某映画プロデューサーも手放しで称賛する。
カントリーミュージックの聖地テネシー州ナッシュビルでスカウトされ、16歳のときにリリースしたアルバムがいきなり大ヒット。「神童」と呼ばれる才能の持ち主だが、自らキャリアを切り開いていく努力の人でもある。