食物繊維で死亡リスク低下 心筋梗塞を予防する“草食生活”

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 心臓病の2次予防には食物繊維が一番――。
 米国でこんな研究結果が発表された。

 ハーバード大などの研究チームが英医学誌「BMJ」に発表したもの。2008年までに心筋梗塞を起こした男性1840人と女性2258人のその後の食物繊維の摂取量を調査。摂取量が最少だったグループを1とした場合、最多グループのリスクは男性が0・82、女性は0・71といずれも低かった。食物繊維は心筋梗塞の予防効果だけでなく、発症したあとの死亡リスクを下げる効果もあるのだ。

 医学博士の米山公啓氏が言う。
「食物繊維は野菜全般に含まれる成分で、悪玉コレステロールの比率を低くし、脂肪の吸収やカロリー摂取を抑える効果があります。冠状動脈の動脈硬化を抑制し、狭心症や心筋梗塞を予防。カボチャやピーマンなどの緑黄色野菜に含まれるビタミンCとEは抗酸化物質なので老化予防にもなります」

■“2次被害”も防ぐ

 こうした食物繊維のプラス面が高血圧肥満を予防する。心筋梗塞で倒れた人の“2次被害”を防いでくれるわけだ。

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