子供のメンタル不調 要注意サインは「朝起きられない」

公開日: 更新日:

 子供が学校を休みがちになった――。それはもしかしたら、治療が必要なメンタル不調かもしれない。「なまけてる!」などと叱る前に、治療を考えたほうがいい。

 Aさんの息子(12)は、半年ほど前から学校に行かなくなった。朝もなかなか起きてこない。

 Aさんは最初「なまけ病」だと叱ったが、息子は学校に行こうとしない。いじめを疑うも、本人は否定し、周囲も「そうは思えない」と言う。いじめでなければ何が登校拒否の原因か? 考えても、答えが見つからない。

 Aさんが相談したのは、登校拒否の子供の患者も多いと知人から紹介された「新宿メンタルクリニック アイランドタワー」。検査と問診の結果、息子は「双極性障害(そううつ病)」と診断され、治療が始まった。2週間ほどで家族と一緒に朝食を取れるようになり、1カ月後には学校に通えるようになった。今では、登校拒否になったことが嘘のように、学校生活をエンジョイしている。同クリニックの川口佑院長が言う。

「子供のメンタル不調は、大人と違って非常に分かりにくい。つらさを言葉で表現できず、なぜ学校に行けないのかを本人もわかっていないからです。患者さんを診ていると、登校拒否のお子さんには、双極性障害が関係しているケースが多い。親が気付かなければ適切な治療につながらないのですが、そこが最も難しい問題点です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末