便秘・下痢の改善を妨げる日本人の「ねじれ腸」と「落下腸」

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■対策は自身で腸を前後左右に揺らすこと

 水上部長によれば、便秘やIBSで見落とされやすいのが、「大腸の形に問題があり、それによる通過障害」が原因のもの。まだ医師の間でも浸透していないという。

 該当者がごく少数なら仕方ないともいえるが、日本人の8割は大腸の形に問題があるという。

「客員教授としてドイツへ赴任したことがありますが、ドイツ人は腸の形が“教科書通り”で内視鏡がとても簡単。一方、日本人の大半は、腸の一部がねじれていたり、腸の一部があるべき位置から離れて骨盤内に落ちていて内視鏡がとても大変なのです」

 水上部長はそれぞれ、「ねじれ腸」「落下腸」と呼んでいる。ホースがねじれると水が通過しにくい。それと同様に、便もそこで詰まってしまう。詰まった便を出せないためお腹も痛くなる。

「つまり、日本人の大半の便秘にねじれ腸や落下腸が悪影響を及ぼしているのです。IBSでも、ねじれ腸や落下腸で便が詰まっておなかが痛くなり、便秘になる。そのままでは腸閉塞になりかねないので、体の自然な働きで便を緩くしようとする。すると便秘と下痢を繰り返すようになります。このIBSには、ストレスなどメンタルの要素は存在しません」

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