作家急死で物議 「糖質制限ダイエット」に向かない人とは
日本糖尿病学会評議員で、「加藤内科クリニック」院長の加藤光敏氏は「桐山さんの直接的な死因が過剰な糖質制限とは思えない」とした上でこう言う。
「3大栄養素はタンパク質、脂質、糖質ですが、過剰に糖質を制限すると、概して脂質に偏りやすい。特に動物性脂肪の過剰摂取は、悪玉のLDLコレステロールを上昇させ、動脈硬化につながります。糖質制限する場合でも、毎日糖質を150グラム以上取るなど、無理しないことが重要です」
■酒好きのサラリーマンこそ要注意
桐山氏が6年前に減量したキッカケは、糖尿病の発覚だった。過去2カ月の平均的な血糖状態を示すHbA1cは9・4%と、正常の5・8以下を大きく上回っていた。血圧は200/100と高く、糖尿病と高血圧は以前から少しずつ進行していたことがうかがえる。案の定、それに伴う動脈硬化による心肥大も同時に指摘されたそうで、当時、息苦しさを訴えていたのもそのためだろう。
それで、改心した。
「桐山さんは深夜の執筆中に揚げ物やパスタなど高カロリーな糖質を食べることも多かったようですが、ダイエットを機に糖質は一切やめたと聞いています」(前出の関係者)