4割は体質や体調が原因 「口臭」は健康のバロメーター
こうした臭いは、歯科的治療を行えば改善が期待できる。しかし、体質や体調が原因の口臭は別だ。
「人間の体は細菌に感染して炎症を起こしたり、がん細胞などによって正常な細胞が破壊されたりすると、独特の臭いを発します。また、腸内環境の悪化も腸内細菌が腐敗して悪臭のもととなります。そうした体内のさまざまな臭いが血液に溶け込み、全身を巡って体臭や口臭として外に出てきます。口臭は体の異変のシグナルなのです」
こうなると歯科的治療ではなく、体質改善や問題のある部分の治療が必要になってくる。では、臭いによってどこが悪いかわかるのか? 中城院長は「臭いの原因はひとつとは限らない。したがって複数の臭いが混ざって出てくることが多いが、東洋医学の観点も踏まえ、主に次の5つに分類できる」という。
(1)肉が焦げたような臭い
いつもカッカして血圧も高いような人が多く、その結果、高血圧症や脳卒中などを引き起こしやすい。
(2)卵の腐ったような臭い
口の中がいつもネバついていて、胃腸が悪い場合が多い。胃潰瘍や胃がんのリスクあり。