切り傷やすり傷は乾かさないほうがいいのか

公開日: 更新日:

 傷には消毒薬を塗って、フーフー吹いて乾かす……というのは昔の話? 自由が丘クリニックの鈴木悠花先生が教えてくれました。

「傷を乾燥させると、表皮の細胞が壊死して新しい表皮が再生されにくくなってしまいます。傷口は湿潤環境を保つことで治りが早くなるのです」

 切り傷やすり傷ができると、ジュクジュクした液体が出てきますね。かつて「これは膿だから乾かしたほうがよい」と思われていました。しかし、実はこれ、皮膚を再生する物質(細胞増殖因子)が多く含まれる「滲出液」。滲出液が乾燥しないように、湿った状態を保つのが正しい治し方なのです。

「傷口を消毒すると正常な細胞まで傷つけ、痛みも伴うため、今は水やせっけんで洗うのが正解。その後、市販の湿潤ばんそうこうを貼るといいでしょう」

 ただし、ばい菌感染(傷の汚染)が疑われる場合は医師の診断を仰ぐべき。発熱を伴ったり、傷が赤く腫れていたり、膿が出ていたり、熱を持っていたりしたら、感染の疑いが濃厚です。

 ところで、傷を食品用ラップで覆う方法もいいと聞きますが?

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ