相島一之さん 痔のクリニックで「厄介な病気」と言われ…

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「病院のあてがまるでない」と言うと、先生がすばやく品川にあるNTT東日本関東病院に連絡をしてくださり、「このまますぐ新幹線で品川へ行ってください」と。「車で来てるんですけど」と言うと、「車は置いたままでいいです」と言われ、事の重大さを感じました。

 すぐに妻に電話をして、「厄介な病気って言われちゃった」と話しました。自分では平静を装ったつもりですが、妻には「あのとき泣いてたね」と言われるくらい動揺していました。

■「本当にラッキーだった」

 その日、NTT東日本関東病院ではCTの予約をするだけでしたが、後日、CT検査でこぶし大の悪性腫瘍が発覚。医師からは「最悪は骨盤内全摘で人工肛門、人工膀胱になる」と告げられました。ただ、続けて「でも、これが本当にGISTなら特効薬があります」と言うのです。「グリベック」という薬で、腫瘍を小さくしてから手術で切除するのがベストとのことでした。「でも、ウチではできないので」と紹介してくださったのが、がん研有明病院です。

 痔のクリニックから1週間そこそこで、がん研有明にたどり着けたことは本当にラッキーだったと思います。「ウチではできない」と言わずに手術して、がんを散らしてしまうケースもあると聞くので、名医に恵まれたなと思います。

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