著者のコラム一覧
神崎浩孝医学博士、薬剤師

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

薬を牛乳で飲んでも大丈夫なのか

公開日: 更新日:

「漢方薬は牛乳で飲んではダメだと聞いたんですが、本当ですか?」

 先日、患者さんからこんな質問をされました。自分自身、それまで薬は水で飲むのが当たり前で、「牛乳で飲む」という発想がありませんでした。そのため、すぐには正解が浮かんできません。ただ、これといって問題となる要因が思い当たらなかったため、「大丈夫ですよ」と答えました。

 しかし、果たして100%大丈夫と言い切れるのか……。少し不安になって調べました。結論から言うと、やはり問題はありません。ただ、推奨されてはいないというのが正確なところです。

 この例のように普段、薬と飲食物との「飲み合わせ」はあまり気にしていないという人が多いのではないでしょうか。しかし、実際には飲み合わせが悪く、効果が減弱したり、副作用が強く出たりする組み合わせもあるので注意が必要です。また一方で、「飲み合わせが悪い」とされていながら、実は薬学的には問題ない、都市伝説のような事例もあることが改めてわかりました。

 薬を正しく使うために、薬と食品の飲み合わせについて再度考えてみましょう。一般的に食事は毎日取るものなので、何げなく薬と一緒に取っているケースが多いものです。しかし、その薬をお茶、コーヒー、ジュースで飲んでも、本当に大丈夫なのでしょうか?

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