扁桃炎で病院を転々…秋川雅史さんが「声」を取り戻すまで

公開日: 更新日:

 そこで、やっと光明を見つけました。

「扁桃は喉以外に鼻の奥や舌の根元にもある。君は全部の扁桃が腫れ上がっていて、特に舌の根元の舌根扁桃が肥大している。それが食道と気管の間にある蓋の開きを邪魔している」

 つまり、声は高音域になるほど、その食道と気管の間にある蓋を大きく開くので、肥大した舌根扁桃が当たって雑音を出すのだろうと指摘されたのです。

 それを聞いた瞬間、「それだ!」と確信しました。ただ、舌根扁桃の周辺には太い血管が通っているので医師が嫌がる手術だとのことでした。

 それでも何とか手術してくれる先生を見つけて舌根扁桃を切ったことで、完全に従来の声に戻りました。

■歌がうまくなる喜びが大きい

 病気をするまで「自分には才能があるんだ」と過信していました。この声と歌のうまさはテノール歌手だった父親譲りだから、あって当たり前だと勘違いしていたのです。病気になって初めていろいろなことに「感謝」するようになりました。自分が持つ最高の魂や精神を注いで歌うことで、聴いてくださる人に感謝を示したいと考え始めたのもその頃からです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ