食後の胸焼けは要注意 胃酸は「歯・耳・のど」まで蝕む

公開日: 更新日:

 逆流した胃酸がダメージを与えているのは歯だけではない。口とつながっている耳や鼻に影響が出ることがある。

 具体的には喉頭炎、咽頭炎、副鼻腔炎、反復性中耳炎、後鼻漏症状などだが、すでに中耳の中に胃酸の成分であるペプシノーゲンがたまり、難治性の中耳炎を起こした例も報告されている。

■ピロリ除菌はメリット大

 問題は、こうした逆流性食道炎の患者数は右肩上がりに増えており、40年前に比べて9倍ほどに膨らみ、一向に収まる気配がないことだ。

「近年は、胃液を分泌する細胞の数が昔に比べて増えていることが報告されています。そのせいで胃酸が過剰に分泌されやすくなっています。胃酸を無駄に分泌させないような生活習慣が大切です」(林院長)

 脂肪分の多い食事を避け、消化の良いものを腹八分目で食べるようにすることだ。

 酸味や刺激の強いものを控え、お腹のベルトをきつく締めない、無理して重い物を持たない、肥満に気をつけるなど、腹圧が高くならないよう気をつけることも重要になる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり