成長ホルモン補充療法は専門医による治療以外は危険

公開日: 更新日:

 子供の身長を伸ばしたり、筋肉の成長を促す働きをしたりするのが「成長ホルモン」だ。脳の「下垂体」から分泌される。眠っているときや強度の高い運動で分泌が高まるので、「寝る子は育つ」や「運動すると背が伸びる」の俗説はまんざら嘘ではないようだ。

 成長ホルモンは、大人になっても全身の臓器の代謝を促進する大切な役割を担っている。東京都立多摩総合医療センター内分泌代謝内科の辻野元祥部長が言う。

「骨の伸長が止まっても、骨の健康維持、筋力の維持、新陳代謝の促進、血糖を上げる、などの働きをしています。ただし、分泌量のピークは思春期後期で、20歳以降は徐々に低下していき、60歳では思春期の20%程度に低下します」

 骨の伸長で重要になるのが、成長ホルモンが肝臓に作用して分泌される「IGF―I(インスリン様成長因子Ⅰ)」という別のホルモン。このホルモンが小児期の骨の骨端軟骨板(伸びしろ)に作用し、骨が長軸方向に成長する。それが思春期に伴い骨端軟骨板が消失し始めることで徐々に骨の伸長が止まるのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子 元光GENJI山本淳一との入籍・出産騒動と破局

  2. 2

    巨人「松井秀喜の後継者+左キラー」↔ソフトB「二軍の帝王」…電撃トレードで得したのはどっち?

  3. 3

    反撃の中居正広氏に「まずやるべきこと」を指摘し共感呼ぶ…発信者の鈴木エイト氏に聞いた

  4. 4

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  5. 5

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  1. 6

    松本潤、櫻井翔、相葉雅紀が7月期ドラマに揃って登場「嵐」解散ライブの勢い借りて視聴率上積みへ

  2. 7

    吉岡里帆&小芝風花の電撃移籍で様変わりした芸能プロ事情…若手女優を引きつける“お金”以外の魅力

  3. 8

    【今僕は倖せです】のジャケットに表れた沢田研二の「性格」と「気分」

  4. 9

    吉田拓郎の功績は「歌声」だけではない イノベーションの数々も別格なのだ

  5. 10

    裏金自民が「11議席増」の仰天予想!東京都議選告示まで1カ月、飛び交う“怪情報”の思惑