糖尿病女性は42%も発症抑制 低用量アスピリンの認知症予防効果は本物か
「一般に低用量アスピリンは、狭心症や脳梗塞の前兆(TIA)などがある人が、心筋梗塞や脳梗塞を予防するために処方します。その効果は古くから認められ、昨年は、糖尿病の人での研究結果が『ニューイングランドジャーナルオブメディシン(NEJM)』に掲載されました。改めて糖尿病での予防効果が示されましたが、出血しやすさも改めて浮き彫りになっているのです」(西崎氏)
そのNEJMに掲載された報告では、頭蓋内出血や眼底出血など重篤な出血は、低用量アスピリン服用群が4・1%で、服用しない群が3・2%だった。“もろ刃の剣”なのだ。
鎮痛薬としての市販薬のアスピリンは低用量アスピリンとは異なる。くれぐれも自分勝手に市販のアスピリンを服用しないように。危険だ。