半日断食ダイエットで生活リズムを回復「年明けうつ」撃退
実際、古谷氏は食事の内容や量を変えずに絶食時間を長くすることだけで20キロ近く減量した経験があり、病院の依頼で行った栄養指導でこの方法を使って多くの患者をやせさせることに成功したという。時差ボケ解消にも効果があり、始めて2~3日で効果が実感できる人も多いという。
「もちろん、食事の内容や量を変えなくても半日断食ダイエットは効果がありますが、より大きな成果を得るには、その日最初の食事で体内時計が大きく動くような食べ物の組み合わせを知る必要があります。マウスの実験でそれはご飯やパンなどのGI値の高い食材(食後に血糖値が上がる=インスリン分泌が多い)とタンパク質でした。脂質は魚油が良いことがわかっています。その意味では焼き魚にごはんの組み合わせが良いということでしょう。また、夜に塩分の多い食事を取ると、肝臓の体内時計が夜型に進んでしまいます。控えめにした方がいいでしょう」
一方、夕飯は睡眠時間を確保するためにも時計遺伝子が動きにくい食材の摂取を心掛ける。
「それには同じ炭水化物でもサツマイモやジャガイモなどのイモ類を中心にするといいでしょう。翌日の最初の食事のインパクトを強めるために朝食と夕食の食事量を3対1にしたいものです。こうして体内時計を正常に保つようにすれば体を元の生活に戻すことができるはずです」