新型コロナ予防にカキと玉ネギ?医師注目のケルセチンとは

公開日: 更新日:

 山嶋医師が言う。

「効果があるのではと言われていても、長期で見ないと本当に有効か否かは分かりません。ただ、治療薬として塩酸クロロキンを採用した韓国の死亡率が極端に低いことが世界的に注目されているのは事実です。塩酸クロロキンは、ウイルス増殖抑制効果がある亜鉛の細胞内への流入を促進するだけでなく、ウイルスの宿主細胞への出入りを阻害するため、理論的に期待が持てる。ただし、副作用が強いので使いづらい薬でもあります」

■食品なので副作用もなし

 循環器疾患があると、服用の仕方によっては不整脈など命にかかわる副作用を引き起こすことがある。また、病院での処方薬なので、試したくても簡単に入手できない。

 そこで山嶋医師は、塩酸クロロキンと同様、亜鉛の細胞内流入を促進するケルセチンに注目した。玉ネギやリンゴの皮に含まれるポリフェノールの一種だ。

 ウイルスはヒトの細胞に入ると細胞膜にくっつき、ヒトの細胞が持つタンパク合成システムを横取りして、ウイルスのRNAとタンパクを量産させる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    朝ドラ「あんぱん」教官役の瀧内公美には脱ぎまくった過去…今クールドラマ出演者たちのプチ情報

  2. 2

    中井貴一の“困り芸”は匠の技だが…「続・続・最後から二番目の恋」ファンが唱える《微妙な違和感》の正体

  3. 3

    大阪万博会場の孤島「夢洲」で水のトラブル続出の必然…トイレ故障も虫大量発生も原因は同じ

  4. 4

    渋谷区と世田谷区がマイナ保険証と資格確認書の「2枚持ち」認める…自治体の謀反がいよいよ始まった

  5. 5

    Kōki,主演「女神降臨」大爆死で木村拓哉がついに"登場"も リベンジ作品候補は「教場」か「マスカレード」シリーズか

  1. 6

    森友文書の一部欠落で財務省が回答…公表された概要リストに「安倍昭恵」の名前

  2. 7

    巨人阿部監督がオンカジ送検の増田大輝を「禊降格」しないワケ…《中心でなくても、いないと困る選手》

  3. 8

    早実初等部を凌駕する慶応幼稚舎の人脈網…パワーカップルを惹きつけるもう一つの理由

  4. 9

    オンカジ騒動 巨人オコエ瑠偉が「バクダン」投下!《楽天の先輩》実名公表に現実味

  5. 10

    迷走続く「マレリ・ホールディングス」再建…金融界の最大の懸念は日産との共倒れ