細菌の増殖が活発に…「20~50度」が食中毒の危険温度

公開日: 更新日:

 酷暑は峠を越したが、まだまだ残暑は続く。この時季でも注意が必要なのが食中毒だ。とくに今年は外出自粛のため、家庭でも買いだめ傾向が強く、食品の保存が心配だ。食中毒を防ぐために要注意なのが「食品の保存温度」だ。

 老人介護施設に勤務するある管理栄養士によれば、細菌のほとんどは20~50度で増殖が活発になるそうだ。とくに食中毒を引き起こす細菌は、人の体温に近い36~37度でもっとも増殖するとか。10度以下になると一部の細菌を除いて増殖は著しく低下し、また60度以上になるとほとんどの細菌は死滅するという。

 乾燥食品、空気や水分に触れず容器に密閉された食品は別だが、生あるいは調理済みの食品による食中毒を防ぐポイントは、10度以下で保存すること。

 また、食品を調理する場合、食品の隅々まで75度以上になるように数分間加熱すること。さらにそれを保存する場合には、できるだけ50~20度の温度の状態の時間を短くすること。常温で放置したまま冷却すると、空気中の細菌が食品に付着、混入する危険性が高まる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」