世界初の合剤も登場 増加傾向にある「喘息」治療の最新情報

公開日: 更新日:

 減少傾向にあった喘息が、08年の88・8万人を境に増加傾向に転じた理由を、日本喘息学会理事長の東田有智医師(近大病院病院長)が次のように挙げる。

「添加物がたくさん入っているファストフード、密閉された住居、ペットなど。花粉、ダニ、カビも喘息の原因のアレルゲンになります。平均的な一般家庭のホコリ1グラムの中にダニは1000匹、カビは13万個いるといわれています」

 喘息で押さえておきたいことがある。まず、喘息は適切に治療をすればコントロール良好の状態にもっていける。

「ところが、不適切な治療が多い。喘息は1日やめても急には悪くならない。だから患者さんが治療をやめてしまう。また、喘息ならこれくらいの症状が出ても仕方ないと思っている患者さんもいます。コントロール良好というのは、走っても症状が出ない、呼吸機能が正常で増悪もない状態です」(東田医師)

 次に、成人してから発症するケースがある。

 帝京大学医学部内科学講座呼吸器・アレルギー学教授の長瀬洋之医師は「小児喘息の7割は寛解するが、治ったと思っても3~4割は成人で発症する」と指摘する。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子 元光GENJI山本淳一との入籍・出産騒動と破局

  2. 2

    巨人「松井秀喜の後継者+左キラー」↔ソフトB「二軍の帝王」…電撃トレードで得したのはどっち?

  3. 3

    反撃の中居正広氏に「まずやるべきこと」を指摘し共感呼ぶ…発信者の鈴木エイト氏に聞いた

  4. 4

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  5. 5

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  1. 6

    松本潤、櫻井翔、相葉雅紀が7月期ドラマに揃って登場「嵐」解散ライブの勢い借りて視聴率上積みへ

  2. 7

    吉岡里帆&小芝風花の電撃移籍で様変わりした芸能プロ事情…若手女優を引きつける“お金”以外の魅力

  3. 8

    【今僕は倖せです】のジャケットに表れた沢田研二の「性格」と「気分」

  4. 9

    吉田拓郎の功績は「歌声」だけではない イノベーションの数々も別格なのだ

  5. 10

    裏金自民が「11議席増」の仰天予想!東京都議選告示まで1カ月、飛び交う“怪情報”の思惑