つらさが理解されない…上矢えり奈さん「内斜視」との苦闘

公開日: 更新日:

 1年ぐらいそんな状態でアイドルを続けていたのですが、立ち位置や距離感が分からなくてメンバーにぶつかってしまうし、ファンをまっすぐ見られなかったりして、はたから見れば挙動不審者……。照明の光の影響などもあって、悪化の一途をたどりました。事務所の協力を得ながら東京で病院を探して何カ所も回り、脳のMRIなども受けました。でも原因が分からず、最終的にはいつも「精神的なものじゃないですか?」「ストレスをためないで」という決まり文句でおしまい……。すっかり、病院不信になってしまいました。

 2013年、倦怠感、頭痛、立ちくらみにも悩まされて、「このままではもうステージに立てない」と思い、意を決して誕生日イベントで目の状態やその胸の内を告白しました。

 すると、ファンの方々がそれぞれの地元の名医の情報を教えてくれたのです。その中のひとつに私の地元・静岡の眼科医があり、「ここ、いいかも」となんとなく運命を感じたことが転機になりました。

■眼帯が取れたときの感動は忘れられない


 訪ねてみると、簡単な斜視の検査をしただけで「これ、開散麻痺だね。手術できますよ」と言うではありませんか! それまでどこへ行っても「原因が分からないから手術できない」と言われてきたのに、急に救われて未来が明るくなりました。感動しすぎて「本当に手術できるんですか?」と5回ぐらい聞き返した気がします。それが6年前です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ