コロナに感染しても重症化させないために知っておきたいこと
新型コロナウイルス感染者数が爆発的に増え、もはやだれが発症してもおかしくない状況です。糖尿病など重症化リスクのある人がPCR検査で陽性となった場合、入院の対象となりますが、今はやむを得ず自宅療養になることも珍しくありません。
糖尿病患者さんがこのコロナ禍を、重症リスクを少しでも減らして過ごせるために知っておきたいことを、改めて取り上げたいと思います。
何をおいても実施していただきたいのは、血糖コントロールを良好に保つことです。
再三この連載で紹介している通り、糖尿病があるからといってコロナに感染しやすいわけではありません。しかし、重症化しやすい。世界的にみても、コロナで重い呼吸器症状を呈して入院した患者では、糖尿病を持っている人がそうでない人より多いと報告されています。重症化だけでなく、死亡リスクも高くなります。
■血糖コントロールが良好なら生存率は下がらない
一方で、血糖コントロールが良好な糖尿病患者のグループと血糖コントロールが悪いグループを比較した研究では、血糖コントロールが良好なグループでは生存率が下がりませんでした。