<6>自分は退院も、重症化一歩手前の母に後ろ髪を引かれる思い

公開日: 更新日:

 55歳で糖尿病を抱える私は治療のおかげで順調に回復している。一方、85歳の母親はなかなか症状が改善しない。

 入院9日目朝。私は肺の影が薄く、範囲も小さくなった。翌日の退院が確定。母は症状が続き、レムデシビル投与開始。1クール5日間の予定。

 14時。看護師さんから連絡がある。

看:「お母さまの症状の改善がゆっくりであるため、早めに2クール目、追加の5日間分を厚労省に申請します。同意していただけますか?」
私:「もちろんです。お願いします」
看:「Kさんは明日退院ですが、お母さまがご無事で退院できるよう陰ながら精一杯尽力いたします。お母さまは毎日、『明日帰る』とおっしゃり、いつも帰る日を心待ちにされていますね」
私:「ありがとうございます。コロナも長期化。最前線の負荷は半端じゃないですね。そしてもう少し続きそうです。大変でしょうが、お体大切にご活躍ください」

 入院10日目9時。退院。看護師さんに誘導される。想定した導線(非常用エレベータ)へ向かう途中、「擬陽性の患者さん待機所」の動線と重なってしまった。立ち止まる看護師さん。師長さんに電話している。いったん部屋に戻って待機となる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり