信頼のおけるかかりつけ医を見つけられれば患者は安心できる
Aさん(43歳・男性)は悪性リンパ腫を患いましたが、幸いなことに初回治療でリンパ腫が消失。その後、半年ほど外来で6回の抗がん剤治療を受け、大きな問題なく終了しました。
その際、担当医とこんなやりとりがあったそうです。
「これまで治療のため2週間に1度通院していただきましたが、今後は2カ月おきの通院となります。間隔が空きますので、もし、風邪とか何かあった時は、近くのかかりつけ医で診てもらってください。これまでの経過を診療情報提供書に書いておきましょう」
「先生、私はかかりつけ医はいません。何かあったらこちらの病院に来ます。先生、診てくださいよ。お願いします」
「もちろん、何かあったら診させていただきます。でも、かかりつけ医がいた方が安心でしょう?」
「いやいや、こちらに来た方が安心です。病気が消えて、とても感謝しています。先生に会える間隔が長くなって少し寂しいです。家の近くには皮膚科と眼科はありますが、内科はあるかなあ?」 そして3カ月後、次回診察時にAさんはこう言いました。