信頼のおけるかかりつけ医を見つけられれば患者は安心できる
「先生、いいことを思いつきました。先生が私のかかりつけ医だ。それで引き続きお願いします」
■「医療連携手帳」は普及していないのが現状
最近、新型コロナウイルスの感染拡大やワクチン接種に関連して、よく「かかりつけ医」という言葉を目にします。かかりつけ医とは、自宅の近所にあって、風邪をひいた時やあるいは高血圧などのいわゆる「持病」でかかっている、いつでも気軽に相談できたり診察してもらえる医師のことで、多くは診療所(クリニックなど)が担っています。
かかりつけ医がいることによって、地域の急性期病院は、紹介を受けた患者の専門的な検査や治療、そして救急の受け入れといった医療に特化することができます。このような連携体制を推進するため、病院では診療情報提供書を持参しない新患は、診察料の他に特別な料金を支払うシステムになっています。
地域の急性期病院では、「長い外来待ち時間」「外来予約がかなり先になってしまう」といった問題が解消され、より専門的な医療が可能になると考えられますが、現実には大きな病院ほど外来患者であふれています。