「合わないメガネ」が招く意外な弊害…疲れ目や肩凝りだけではない

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「しかし、このピントを合わせる距離が合っていないメガネを使い続けると、毛様体筋の調整力が更に弱まり、ますますピントを合わせる力が弱まります。つまり、近視が進行してしまうということです」

 合わないメガネをかけ続けていると、なんとかして見ようとして姿勢を悪くし、それが原因で「頚肩腕症候群」を発症する場合もある。

「頚肩腕症候群はその名前の通り、頚部・肩・腕にかけて痛みやシビレが生じる疾患です。姿勢の悪さや、作業に使う合わないメガネが原因になっています」

 高齢者の場合は、ただでさえ足腰が弱り、転倒リスクが高い。それがそのまま寝たきりにつながることも多い。合わないメガネは、そのリスクを更に高くする。

 最近では目の見え方が認知症の発症リスクに関係するとの見方が浮上。合わないメガネをかけ続ける危険性が指摘されている。

「高齢者の多くは目の見えにくさの原因を白内障や緑内障と考えがちですが、実は、視力をきちんと矯正していないことによる視覚障害が原因になっていることが多いと知られています。それだけ自分に合うメガネを作ることが大切なのです」

 せっかくの「目とメガネの旬間」だからイベントに参加したり、眼科医やメガネ店を訪ねて、自身の目やメガネに向き合ってみてはどうだろうか?

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