古谷彰子
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古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【高麗人参】糖尿病や心筋梗塞の抑制効果の報告 脱毛や冷え性の予防にも

公開日: 更新日:

 種類は「水参」「白参」「紅参」の3つ。水参は畑から掘ったままのもので、白参は水参の皮をむいて乾燥させたもの。紅参は水参を長期間保存させるために蒸気で蒸した後で乾燥させたもの。この過程がサポニンを増やすため、紅参のサポニン量が最も多いとされます。

 サポニンには、脂肪燃焼を促進し糖尿病を予防する効果、皮膚を守る働きなどのアンチエイジング効果に加え、自律神経を整えて低血圧を予防する効果があるとされていますが、高麗人参自体を摂取した研究報告も多数あります。カナダでは動脈硬化の指標低下、日本では心機能障害のリスク低下の効果が報告され、韓国では1日3グラムの高麗人参を8カ月間摂取すると心筋梗塞の予防効果が得られたとの研究があります。また、12週間にわたり高麗人参エキスを1日100ミリグラム摂取させた実験でも、風邪インフルエンザにかかる人が少なく、ウイルスや細菌から体を守る細胞が活性化することもわかっています。

 その他、脱毛や冷え性の予防に働くことも報告されていますので、季節の変わり目で体調を崩しやすいこの時季に召し上がってみてはいかがでしょうか。

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