「口臭」を正しくチェック…気づいていないのは自分だけ?
■セルフケアだけでは対処できない
口臭には、「生理的口臭」と「病的口臭」がある。
生理的口臭は誰にでも見られる。起床時や空腹時、緊張時、ストレスがたまっている時などだ。唾液の分泌が減少し、自浄作用が低下。口の中で菌が増殖して強い口臭が発生する。口をゆすぐ、水を飲むなど、口の中が乾かないようにすることで解決する。気にしすぎないことも肝心だ。
なお、成長期の子供で虫歯はないのに急に口臭が強くなることがあるが、成長ホルモンの活発化が原因の生理的口臭になる。
一方、病的口臭は何らかの病気が原因。病気の治療が、口臭改善につながる。
歯科の領域では、虫歯や歯周病。それ以外では、肺がんや肺腫瘍など呼吸器系、胃がんや食道気管などの消化器系、扁桃炎や喉頭がんなどの耳鼻咽喉系。糖尿病や肝硬変が関係していることもある。
「意外に盲点なのが、舌に付着した白っぽい汚れの舌苔。食べカスや粘膜、細菌のカスで、舌苔のケアをしていないために口臭がする患者さんも少なくない。歯科医やドラッグストアで舌磨き用のブラシが販売されています。それで、週1~2回のケアを習慣化するといいでしょう」