「マイボーム腺機能不全」の適切な治療で目の不調が改善される 初のガイドライン登場

公開日: 更新日:

 目の不調を招く「マイボーム腺機能不全」の初の診療ガイドラインが今年2月に発表された。

「診療ガイドラインができたことで、うまくマネジメントできていなかった患者さんに、適切な治療が行われるようになると考えています」

 こう話すのは、東京慈恵会医科大学眼科講師の田聖花医師。

 まつげの縁には、マイボーム腺という皮脂腺がある。マイボーム腺機能不全、略してMGDは、マイボーム腺の細胞の減少、活性酸素による油の質の酸化などさまざまな理由でマイボーム腺の機能に異常をきたし、油の分泌が不十分になったり、油の質が悪くなったりすることをいう。

「マイボーム腺の油にはたくさんの役割があります。涙を覆い蒸発を防ぐ、まぶたの縁から涙が流れ出るのを防ぐ、まばたきの潤滑油、目の表面における涙の広がりと安定性を増す、目を閉じた時の上下のまぶたの隙間を埋める、感染を防ぐ、などです。この油が分泌されなかったり、質が悪くなったりするわけですから、ドライアイをはじめとするさまざまな不調が生じるのです」(田医師)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動